[エピソード]
#7
鉱山の呪い
王城での出来事からかなりの月日が流れた。以来、ガディエルは足しげくエレンを訪ねたが、一度も面会を果たせずにいた。ヴァンクライフトの屋敷の中で「いつになったら会えるのだろうか」と想うガディエル。そこへ偶然ラフィリアが現れ、不躾とも取れる物言いで贈り物をねだってしまう――。一方、エレンは領地内の鉱山へ挨拶に赴くため、おめかしをして出かけていく。見送ったヴァンは、寂しさから過去を思い返していた。
#6
精霊祭の意義
ついに、王家へ赴く日がやってきてしまった。腰が重いロヴェルとは対照的に、エレンはどこか好戦的な様子を見せる。王城でラヴィスエルは、父である前国王は、娘アギエルの件で責任を取って退位し、二度と城には戻らないだろうと二人に告げる。その言葉に、エレンは「妹の悪行を利用して父親を王座から引きずりおろすなんて、やはり腹黒い」と強い警戒心を抱く。そして彼女は、本題である結婚式での断罪について切り出す――。
#5
王家と精霊の確執
叔父サウヴェルとアリアの結婚式の最中、「女神ヴァールの断罪」が発動してしまった! エレンの機転で何とか場の雰囲気を持ち直すことはできたものの、腹黒さんことラヴィスエルは、この機を見逃さなかった。エレンの帰宅を知り安堵するロヴェルたちのもとへ、「黙っていてほしければ娘を差し出せ」と、暗に要求を突きつける。突っぱねることもできない状況に、ロヴェルは怒りをあらわにし、新婦アリアを厳しく問いただす――。
#4
女神ヴァールの断罪
エレンに「おじさまと仲直りするまで、とーさまとお話しません!」と言われてしまったロヴェルは、話をするためアルベルトを呼び出していた。家のことを思っての行動とは理解しつつも、娘を危険に晒されたことへの怒りは抑えきれない様子。対して、アルベルトは深く頭を下げ、ラヴィスエル殿下とはすでに関係を断ったと報告する――。
一方、再婚を勧められたサウヴェルは、相手アリアと娘のラフィリアを家に招こうとしていた。
#3
国王ラヴィスエル
ロヴェルは、家族の情報が王家に流されたせいで、エレンが目を付けられた事に憤りを見せていた。しかし、開き直って妻と娘を堂々と紹介する事にする。エレンは祖母であるイザベラに会う事になり緊張するが、オリジンは「気まずくなれば二度と会わなければいい」とさっぱりした様子。まさに“かーさまらしい”様子に少し緊張がほぐれたエレンだったが……実際に会ってみると、ヴァンクライフト家の人々は大歓迎ムードで!?
#2
ヴァンクライフト家の問題
10年ぶりに再会したロヴェルと弟サウヴェル。当主となっていたサウヴェルは、妻アギエルの身勝手な行動に振り回されながらも、ヴァンクライフト家の為に身を尽くしていた。
サウヴェルを助ける為、アギエルの嘘を追求しようと動き出すロヴェルに、テンバール王国の王太子・ラヴィスエルはある条件を提示する。様子を見届けるエレンにはラヴィスエルは「腹黒」に見えて!?
そして、二人の離婚調停が開廷するーー。
#1
英雄の帰還
精霊界で暮らす8歳の少女・エレンは転生者。物質を化合させたり、構造配列を好きに変えられるというチートスキルを持つ。
そして、父・ロヴェルは国を救った伝説の英雄、母・オリジンは元始の母にして精霊の女王!
一家は平穏に暮らしていたが、ロヴェルとエレンが修行のために訪れた人間界では、ロヴェルの元婚約者のアギエルが横暴を繰り返していた。
ロヴェルは、元護衛のアルベルトから話を聞き、実家に帰る事を決める。
[イントロダクション]
現代日本から転生した、
精霊の少女エレン。
精霊界で暮らす8歳の少女・エレンは、元々現代日本で科学者をしていた転生者。
物質を化合させたり、構造配列を好きに変えられるというチートスキルを持つ。
そして、父・ロヴェルは国を救った伝説の英雄、
母・オリジンは元始の母にして精霊の女王!
一家は、精霊界で穏やかな日々を過ごしていたが、
ロヴェルとエレンが修行のために人間界を訪れた事をきっかけに、
王家の陰謀に巻き込まれてゆく――
精霊の力を手中に収めようとするラヴィスエル王子の策略に、
エレンは前世の知識と圧倒的チートで対抗する!
「腹黒さんの宣戦布告ですね。
受けて立ちましょう!」
最強才女の痛快舌戦ファンタジー!

